特別養護老人ホームみその

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開設の経緯

私たちは縁あって豊川金沢の地で老人福祉事業に携わらせていただき16年目を迎えました。当初はただ老人介護を通して社会福祉に貢献する事だけを考えて参りましたが、地域の方の手助けや多くのスタッフの献身的な努力に接するうちに私たちの事業の意味について改めて考えるようになりました。私たちの事業はご利用者を中心にその生活をお支えしていく事はもちろん第一の目的としていますが、そのためには働く方々が仕事に安心して取り組める環境づくりがとても大切だと痛感しました。この施設はご利用者様にとっては生活の場であり職員にとっては職場であり、かけがえのない地域社会の一部でもあります。家庭的な雰囲気の中でご利用者様、職員、そして地域の皆様、誰もがいきいきとお過ごし頂ける施設を目指してまいります。

ご利用者様中心の生活のために

美竹会では主にケアハウスをはじめデイサービスや訪問介護などの在宅サービスを運営してきました。今回はじめての特別養護老人ホームを運営する事となりますが、ユニットケアの実施においてはグループホームの延長線上にサービスを位置づけ、ご利用者様個々の生活ペースを尊重したゆったりとした介護を行っていきたいと考えています。またご利用者様の安全のために居住スペースの床はフリーフロア仕様とし転倒骨折のリスク軽減を図っています。食事のご提供においてはクックチル、真空調理の導入により衛生管理の徹底や選択食の幅を広げるとともに咀嚼、えん下困難な方のために凍結含浸という調理法を用いて普通の食事と同じ見た目のままの食事をご提供できるように取り組んでいます。さらに既存の地域密着型事業(グループホーム・小規模多機能ホーム)と連絡通路で結ばれ看護スタッフが早朝から夕方までの幅広い時間帯をカバーできるようになり医療的サポートを充実させることが可能になります。またこれらの施設を相互に利用できるため多様な趣味活動やレクリエーションのメニューを選択頂けるようになります。

ユニットケアに込めた思い

特別養護老人ホームは暮らしの場所です。ご利用者様を中心にその生活を側面的に支援していく事が基本です。ユニットケアでは1 ユニット10 名の小規模な生活単位の中でご利用者様一人一人の理解を深め、家庭的な雰囲気の中でよりきめ細やかなケアを行うことができます。そこでは穏やかな時間の中でそのひとらしくより豊かに暮らしを広げていくことが期待できます。各ユニットは主に個室と共同生活室で構成されプライバシーを確保しつつ、ゆるやかにそれぞれの繋がりが保たれています。皆様と楽しく過ごす事も、また来所されたご家族と気兼ねなくゆったりと時を過ごす事もできます。私たちはご利用者様の生活をしっかりお支えできるようたゆまぬ努力を続けて参ります。

働くひとを支えるために

サービスの質はスタッフそのものといえます。良いスタッフが安心して長く働いていただけることが重要です。そのためにまず介護離職の大きな原因となる腰痛対策のために介助機能付き入浴装置、天井走行リフトや移動式リフトを配置しました。また子育て世代のために事業所内託児施設を開設しました。地域密着型の多事業所とも連結しているため夜間や緊急時などは応援スタッフを確保する事が出来ます。さらに研修室を設け現任研修の充実を図ります。その他専用バックヤードにはシャワー室なども設備しています。

地域を支えるために

法人の理念にあるように良質の福祉サービスで地域に貢献する事は最重要課題ですが、施設そのものが地域の防災の拠点となり災害発生時地域のお役に立てる事もめざしています。施設は高台の岩盤上に建設されており地震、水害に強い構造となっています。地下2階には備蓄庫を整備し非常用の食料物品の備蓄を行います。この他衛星電話や自家発電、太陽光発電などの設備を備えています。災害時の高齢者の方の受け入れにも対応できます。